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SWEET SWEET HOME

SWEET SWEET HOME

2006 -続・年下の彼-

実はあれから、ビンセントくんは既婚と知りながら

メール交換はしていまして、お互い惹かれているんだけど

NYでたった2、3日過ごしただけだし

彼は既婚だし

たとえそれはおいておいたとしても、

気持ち的にもっと深い関係になるには

もっとお互いを知る必要があるという理性が働いたままの

メール交換を2ヶ月続けた後、ビンセントくんが冬休みを利用して

日本へ遊びに来てくれました。


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私達は旅行へ行きました。

でも彼は途中、

メールで就職活動用の提出物の追加依頼が企業から来たそうで

さんざん悩んだ挙句、帰国を決断し、10日足らずで帰ってしまいました。



予定では3週間のはずの旅行。

突然の出来事が悲しくて、私は仕方がなかったです。

でも、ビンセントくんは、いたっていつもと変わらなかったり

笑ったり、いつものようにふざけたり。

半分スネていた私はそれが信じられなかった。

彼にとってはたいしたことではないのかもしれない。とまで思った。



突然やってきたお別れの最後の夜、これからの私達の話になった。

はっきりいって、未来のない私達のこの付き合い。。。

どんどん惹かれていく気持ちと一緒に、諦めの気持ちもあった。

じゃないと、自分が傷つく。もうつらい思いはしたくない。

自己防衛ですね。



ビンセントくんは、

suminyはオーストラリアに行って、僕はアメリカで就職活動をして、

僕達のこれから進もうとしている道は別々で

でも、自分は既婚の身であって、

妻ともこの先続くか別れるかわからない。

そしてsuminyの将来を云々いう資格は僕にはないから

もし、オーストラリアでいい出会いがあって

suminyがその人を好きになっても、それは仕方の無い事だから

自分の人生を一番に考えてほしい。

もし、suminyが一年後、ワーホリから帰ってきたとき

まだシングルで、僕もシングルになっていて

まだお互い好きだったらつきあおう。




みたいなことを言われた。



あと、実は私達の間にはちょっとした「問題」があり

それは性がらみのことなんだけど

ストレートに言ってみると、Hの相性がうまくいかなくて

それを彼はどうにかして解決したかったようだった。

私はあまり気にしていないんだけど、、、。



で、確かに、そのときの私達お互いが置かれている状況からは

それが一番の方法だった。

別れは辛くて悲しかったけど、胸のつかえが少し取れた気がした。




ビンセントが今回日本に来る前のメールで知ったんだが

私達がNYで出会う前から、今の奥様とうまくいっていなく

既に何度か別居話をしていたそうなのです。

それもまた、私の後ろめたさと、彼への見方がちょっと変わった要因でした。




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で、最終日、ホテルをチェックアウトするまでの間

ビンセントくんはこんなことを言い出した。



もし、アメリカで仕事が見つからなかったら

僕はオーストラリアで就職活動してみる。

アメリカに帰ったら、妻とももう一度僕たちの今後を

よく話し合うよ。僕らは話し合わなきゃいけない。




昨日、あんなにネガティブな事を言っていたのに

どうしちゃったんだろう?

正直、そう思った。

だから、そんな言葉も半信半疑で、なんの期待も持たなかった。





成田で刻々と出発時刻になるのを待っている間

私が泣きそうになっても、旅の思い出話をしても

ヤツは涙を流したり、話しにのってもこなかった。

この人は本当は寂しくないのかもしれない。

でも、これがひょっとしたら最後かもしれないから

私は後悔だけはないよう、素直になろうと思って

伝えたいことを残らず伝えた。

そして彼は、ぶぶーんと、飛び立っていきました。

皮肉にもその日はクリスマスイブ。

東京の街はイルミネーションとカップルで賑わっていたっけ。

ホホホ。




・・・後日談、1/1が提出期限のソレは、

学校がクリスマス休暇のため、1/3まで中に入れず

結局送れなかったらしい。バカ、バカバカバカ、バーカ。

もっとよく確かめてから帰れ。


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ビンセントが帰ってから3日間、フヌケでした。

ワーホリへの目的も見出せず
(OZイングリッシュの不可解さに後押しされたのもあり)

ビンセントという、一緒にいるだけで楽しくて

居心地の良い人との将来に、ひとかけらの希望もなくなり

どんどん年を重ねていく自分と、将来の仕事や出会いの不安もあり。

とにかくネガティブまっしぐらで、壁にぶちあたっていたsuminy。



しかし、4日目、ネットカフェに行ったとき

彼からのメールを読んで、suminyは復活しました。

そしてたまたまビンセントもその時オンラインで

久しぶりにメッセンジャーをしました。


彼はああは言ったものの、別れたあと、いろいろ考えるトコがあったらしく

メールでは、あの日どんなに自分が寂しかったか

家に着いて、私達の時間を思い出すたびに涙が止まらなかったとか

自分はなんて小さなこと(「問題」)にこだわっていたのかとか

空港では、話し出すと泣き出しそうで、suminyの前では強くいたかったから

あまり話さなくてごめん とか。


ひとつひとつが、強がっていたんだなーと思えるものばかりで

なんだかかわいく思ってしまった。

何をそんな余裕こいているんだ。ってな話だが。



で、そのメールの中に、帰国したその日の夜、

妻とこれからについて話し合ったと書いてあった。

正直「え?」と思った。

まさか、本気だったとは。

少しずつわかってきた彼のことなんだけど、

この人は「やる」といったら本当にする。

しかも決断も早い。



日本にくる前から彼は言っていたんだけど

自分と妻の別れに、suminyは関係ないと。

遅かれ早かれ、もう自分達に別居はさけられない状況にある と。



でも、私は信じなかった。

自己防衛やね。



メッセンジャーの彼との会話では

おのずとその別居話になった。

別居の話は進んでいるが、彼の予想外にもスムーズではないらしく

彼女も、このまま一緒にいるのはお互いの将来に良くないと感じていて

この話し合いでも納得しているにもかかわらず

彼女は、自分達はまだやり直せると信じて譲らないそうだ。

「ほ~ら。女のキモチは単純じゃないのよぅ」と

人ごとのように思った私。(冷たいっ???)

とにかく彼はその時、混乱や苦しみや葛藤など

ぐちゃぐちゃな気持ちでパニックになっていたので

その日は彼の話をただ聞いて、そうしたら少し頭の中が整理されたらしく

冷静さを取り戻したようで、その日のメッセンジャーは終わりになりました。





数日後、私の携帯にメールが届いて、「チャットしたい」と彼から。

その日、家族と温泉旅行に行っていた私は「明日ならできる」と返事。




次の日、ちょっと早めにネットカフェに着いたので、メールチェックをした。

ビンセントからメールが届いていた。日付は4日前。

「なにかあったのかしら?」とドキドキでメールをあけた。



すると、

あの後、何度もよーく話し合ったけど、彼女はやり直せると信じて疑わないので

僕達のことを話そうかと思うんだけど、suminyはどう思う?


と書かれていた。




ビンセントは、今まで私達のことを別れの理由にあげようとはしなかった。

なぜならそれは、奥さんとの関係がダメになった後の出来事だったから。

それなのに、そのことを口にして、奥さんを不必要に傷つけるのはよくないと思ったそうだ。

奥さんとは夫婦では上手くいかなかったけど、人間的に良識ある人だから

夫婦がダメになっても友達として付き合えたら。と思っていたってのもあるらしい。

私は私で、過去の経験から、奥さんに知られることに大いにびびっていた。

※注)過去の経験(↑)は「奥さま」じゃないです・・。




ので、私は反対だった。

ビンセントは男だから、女の気持ちがわからないんだと思った。

別居に同意していない奥さんに、他の女の存在を打ち明けることは

感情を逆なでする以外の何ものでもないと思った。

だいたいそんな都合の良い話を、「やり直せるはず」と思っている人が

あっさり受け入れるわけがない。


私の「反対する」ことの根底には、わが身を守りたい という

嫌なズルイ気持ちがあったのは否定できない。

裁判大国アメリカ。カネにがめついアメリカ。

絶対に話はこじれると思った。




しかしそれは4日前のメール。

時既に遅しで、彼は

「実はもう話したんだ」といった。

そしてそれは、彼女にあっさり受け入れられた。

何の恨みも不平不満もなく。




今でも信じられない。

相手をよくわかっていない第三者がアレコレ言うものじゃないなと

ちょいと反省した。




しかも彼女は、

正直に話してくれてうれしい、おかげで吹っ切れた。

と。




ビンセントは、別居後も友達づきあいしたかったみたいだけど

奥さんに、それはできない、と拒まれたらしく

ギブアンドテイクではないが、お互い譲り合う必要があると判断した彼は

それを受け入れ、2人は離婚の運びとなった。。。

最初は、別居ののち、数ヵ月後までには。と言っていたのに

遅くても今月中には離婚成立するらしい。



彼からのメールでしかどんな状況だったかは知らないけど

それによると、正直に話したためか

最後は友達のように、笑って別れたらしい。

今、彼女は既に新しいアパートへ移っていて、

ビンセントはお金がないので、自分の家族の家に戻るらしい。



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ビンセントは、今まで私が生きてきた中で

こんなにも気の合う人はいないくらいの人だった。

こういう人に巡り合うって、なかなかない事だってわかっていた。

本当は過去に一度だけ、一緒にいるだけで楽しかった人と出会った事がある。

でも、いろいろあってダメになった。

ビンセントはその時に私が感じた気持ちと同じ気持ちを持てる人だった。

前のその人に欠けていたもの、「誠実さ」を彼は持っていた。

この人を逃がしたらきっと私は後悔するんだろうなって思っていた。

嬉しいことに、ビンセントは本当に本当に私を大切にしてくれる。

既婚中のときは、既婚だからこそできないことは絶対に口にしなかった。

私が感情に流されて暴走しだした(アハ)ときも、常に冷静に現実を諭してくれた。

決して嘘は言わなかった。

また不思議なことに、彼も出会った時から私と同じ気持ちだった。

なぜだかわからないけど、一緒にいるだけで楽しくて

お互い、お互いの言葉が不十分だけど、気持ちが伝わった。

彼は私の過去の恋愛を知っている。

私が話したから。こんなにも話しにくいことを話しやすく感じたのも

彼がきちんと受け入れてくれたからだと思う。

彼が疑問に思ったことは聞きにくいことでも納得するまで尋ねてくれたから

私も隠しごとや後ろめたさを感じることなく

彼をだんだん好きなって、彼のそんなところも好きになった。

だから彼はなぜ私が、奥さんに私達のことを伝える事が怖いか知っていた。

こんなへんてこりんで、不可思議な思考回路している私なのに

まっすぐ向き合って、何を考えているのか知りたいと思ってくれている

と思うと、愛情の深さを感じた気がした。

男女の付き合いは、ギブアンドテイク(それ以外でもそうかもしれないけど)

だけど、私たちの場合、私はどっちかっていうと

まだまだ彼に対してテイクアンドギブです。

ギブアンドテイクが自然にできるようになったころ

本当の幸せを感じるのかなぁと思うこのごろです。

正直、そうなることにはあと一歩、勇気が必要でございます。



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めまぐるしく物事が進んでいったこの2週間。



まさかこうなるなんて、しかもこんなに早く、

誰が想像したことでしょう。。。。



私達、一体どうなるのでしょうか。



彼が離婚の運びとなった今、私の行く末は。。。

若さのせいにしたいが、「えいっ」というとっぴょーしもなく行動する事に

いささか、いや、かなり、びびり入っている、そんな30代のsuminyです。。。


どんな2006年になるのでしょうか。






-2006 年下の彼 そして- へ続く





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